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レ・ピエーヴィ

カゼンティーノにおける宗教建築は、谷あいに点在する近隣の集落や、そうした集落間の様々なコミュニケーションのために築かれた無数の道を基点に 4 - 6 世紀頃から発展し始めた。 現在まで残っているピエーヴェ(教会区)の多くは、 12 世紀になって、元あった教会をロマネスク様式に再建築もしくは改装が施されたものがほとんどである。 それぞれの建造物は、現存する芸術作品に加え、薄い壁、列柱、丈夫な円柱、小さな窓から差し込むわずかな光などに本質原理や精神的よりどころを内包している。 使われている建材もこうした傾向、つまり本質的で簡素なスタイルをよく示している。豪勢な大理石よりもむしろ砂岩板やトラヴァーチンなどの石材が好んで使われ、簡素であることを第一としたため建築様式は荘厳で見た目は非常に堅固な印象である。 教会区内部での生活 9 世紀頃がピエーヴェ(教会区)の黄金時代といえる時代である。その数は着実に増加の傾向にあり、そこは宗教生活・一般生活、その両者にとっての精神的な中枢となっていった。教区司祭や聖職者は信者の精神活動のみならず、貧窮者の救済や、将来の聖職者はもちろんその他の若者にも読み書き計算の教育を行い社会に貢献していた。それに加えて多くのピエーヴェでは巡礼者や旅行者に対して宿泊施設の提供も行っており、また病人の治癒に当たる病院のような施設も兼ね備えたところさえあった。ピエーヴェは役場の戸籍課のような役割も果たしたし、法的文書の登録、商業活動に至るまで管轄していた。 La Pieve di Santa Maria Assunta (Stia) ラ・ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア・アッスンタ(スティア) もともとあったキリスト教教会の上に13世紀に建てられたもので、内部は美しい飾りの付いた柱で支えられた三身廊。内部にはビッチ・ロレンツォ、サンミニアートの名人、アンドレア・デッラ・ロッビアの作品などが収められ美術館の様を呈している。開館時間:7:00-19:00 La chiesa di S.Maria a Poppiena (Pratovecchio) サンタ・マリア・ア・ポッピエーナ教会 1099年から既に記録に残っている教会で、ジョヴァンニ・ディ・マルコ(通称ポンテ 1385-1437)作「受胎告知」を収蔵。 La Chiesa San Romolo a Valiana (1126) (Pratovecchio) サン・ロモロ・ア・ヴァリアーナ教会(1126年) 教会内部にマドンナ・ストラウスの名人作といわれる14世紀終わりから15世紀はじめに作られた板絵テンペラ画の「 受難のシンボルと聖グレゴリオと聖ロンジーノのいるピエタ 」を収蔵。 Pieve San Pietro a Romena (Pratovecchio) ピエーヴェ・サン・ピエトロ・ア・ロメーナ エトルリア・古代ローマ様式の建物の上に立っており、教会の地下部分には、昔の建物の痕跡を見ることができる。手付かずで残る12世紀のロマネスク洋式建築はすばらしいもので、特に後陣は内部も外部もともに付け柱やアーチ、細柱で装飾を施されている。細部に至るまで装飾された柱頭はカゼンティーノにおけるロマネスク様式を体現している。開館時間:見学には予約が必要 0575 - 58725 La Pieve di S.Maria Assunta in Cielo ラ・ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア・アッスンタ・イン・チエーロ 内部は中央後陣をもつ三身廊。1103年の教皇勅書の中にも記録が残っている。建物はカゼンティーノにある他の教会などに非常によく似た造りだが、柱の置かれ方やそこに塗られた漆喰やフレスコ画が特徴的で唯一のものとなっている。フレスコ画は信者が発注したもので、もっと後になって始まる奉納物の兆候とも言われる。フレスコ画については現在では、簡素な表現と色付けが好印象な聖母マリアのフレスコ画を例外としては、一部を残すのみとなっている。最近になってロッセッロ・ヤコポ・フランキの作といわれる「聖母マリアと幼子イエスキリスト」 や「聖アントーニオ神父と聖セバスティアーノに囲まれた聖母マリアと幼子イエス」をモチーフにしたベネデット・ブリオーニ(1461-1521)の彩色テラコッタなども有名。 開館時間:7:30-19:00 La pieve di San Martino a Vado (1028) (Strada in Casentino) ピエーヴェ・ディ・サン・マルティーノ・ア・ヴァード( 1028 )(ストラーダ・イン・カゼンティーノ) トゥールーズの司祭聖マルティーノに捧げられたこの教会は、上カゼンティーノにある他の 4 つのロマネスク様式のピエーヴェに比べると、オリジナルの構造を最も多く残し、また古い書面ファサードを残す唯一の教会である。保存状態のよい一本石円柱のロマネスク様式の柱頭は見事なもので、人物や花のモチーフで飾られているのが見られる。内部にはカステル・サン・ニッコロ城付属の小教会から持ち込まれたフレスコ画で飾られている。そのうち「十字架磔刑」は 14 世紀のフィレンツェ派の作品といわれ、その構造においても、後にグロテスク派に受け継がれることとなったそのデザインに関しても、芸術的価値が非常に高い。 開館時間: 8.30-12.00 16.00-19.00 Chiesa di San Donato (Borgo alla Collina) サン・ドナート教会 con il trittico raffigurante lo Sposalizio mistico di Santa Caterina, tempera su tavola datata 1423, del Maestro di Borgo alla Collina. ボルゴ・アッラ・コッリーナの名人作 1423 年の板絵テンペラ画「聖カテリーナの神秘の結婚」をテーマにした三幅対祭壇画を収蔵。 Chiesa di San Michele (Cetica) サン・ミケーレ教会(チェティカ) ビッチ・ディ・ロレンツォ( 1373 - 1452 )作「聖母マリアと幼子イエスキリストと聖人」の板絵テンペラ三幅対祭壇画とフランチェスコ・ディ・ステーファノ(通称ペゼッリーノ 1422 - 1457 )作の金地板絵「聖母マリアと幼子イエスキリスト」を収蔵。 Badia di San Fedele (XII secolo) (Poppi) バディア・ディ・サン・フェデーレ( 12 世紀)(ポッピ) ヤコポ・リゴッツィ、フランチェスコ・モランディーニ、マッダレーナの名人、ソロスメーオ、カルロ・ポルテッリ、 A ・ダヴァンツァーティの宗教美術、ベアー ト・トレッロの銀の胸像、ジョット派の十字架磔刑などの作品を収蔵。 開館時間: 9 : 00 - 13 : 00 15 : 00 - 19 : 00 S.Maria a Buiano (Poppi) サンタ・マリア・ア・ブイアーノ(ポッピ) 1000 年代初めにはその記録が残る古い教会。現在の教会はオリジナルの中央身廊の約 3 分の1のみを残すだけとなっている。教会の下には 2 列の柱に支えられたクリプト(地下聖堂)が残っており、主祭壇前の階段からアクセスすることができる。湖のクリプトの横には最も古い教会の基礎部分があり見学も可能である。フィレンツェ美術保護局の見解ではこの教会は古代ローマの基礎部分の上に建てられたもので、いくつかのエトルリア時代の陶器のかけら が物語るように、紀元前 4 世紀のものと思われる壁の跡も確認されている。 開館時間:見学には近くに居住する管理人に直接連絡が必要 La chiesa della Madonna del Morbo (Poppi) マドンナ・デル・モルボ教会(ポッピ) 1530 年と 1631 年にポッピを襲ったペストの危機を免れたことを感謝して 1657 年から 1659 年に建てられた教会。内部には「聖母マリアと洗礼者ヨハネに抱かれる幼子イエスキリスト」をモチーフにしたピエール・フランチェスコ・フィオレンティーノ作といわれる板油絵を収蔵。 S.Maria Assunta (Badia Prataglia) サンタ・マリア・アッスンタ(バディア・プラターリア) ベネディクト会修道士によって 10 世紀頃に建てられた教会で、秩序正しく並んだアーチとクロス・ヴォールトノ天井をもつ立派な三身廊の地下聖堂をもつ。 開館時間: 8 : 00 - 12 : 00 15 : 00 - 19 : 00 La Chiesa di San Matteo (Memmenano) サン・マッテオ教会(マンメナーノ) アンドレア・デッラ・ロッビア派の彩色テラコッタ、ブルー×ホワイトの色合いで「ペンテコステ(五旬節)」を描いた大きな祭壇画を収蔵。マンメナーノはアルノ川渓谷やフロンツォラ城を眺めることのできる小さな街である。 La quattrocentesca Chiesa di S.Lorenzo (Bibbiena) サン・ロレンツォ教会(ビッビエーナ) ルカ・デッラ・ロッビアの作といわれる二点の美しい彩色テラコッタを収蔵する 1400 年代の教会。 La Chiesa dei SS.Ippolito e Donato (Bibbiena) サンティッシミ・イッポリート・エ・ドナート教会(ビッビエーナ) アレッツォ司祭であったタルラーティの城の礼拝堂の上に 12 世紀に建てられた。内部に 1200 年代の「聖母マリアと幼子イエスキリスト」をモチーフにした美しい木造彫刻やビッチ・ディ・ロレンツォの傑作といわれる三幅対祭壇画、リゴッツィのテンペラ画、コーラ・ディ・カメリーノの珍しい板絵、サン・ポーロ・イン・ロッソの名人作とされる有名な「十字架磔刑」などを収蔵。 開館時間: 8.00-12.00 15.00-19.00. S.Antonino Martire si trova a Pieve a Socana (Castel Focognano) ピエーヴェ・ア・ソカーナ(カステル・フォコニャーノ) 殉教聖人・聖アントニオを祀る教会は、カゼンティーノの領土の中でも唯一という、非常に古い聖地に立つ。その基礎部分はエトルスク時代の寺院で砂岩板でできている。この最も古い部分は教会の後陣の裏手に見受けられる。古代ローマ時代の形跡は鐘楼の円柱部分に見て取れるし、キリスト教文化の跡は重なるような 3 つの教会として残る。 開館時間:夏季 8.00-12.30 16.00-19.00 冬季 9.00-12.00 15.30-18.30. Badia di SantaTrinita in Alpe (Talla) バディア・ディ・サンタ・トゥリニタ・イン・アルペ(タッラ) フォンテ・ベネデッティーナとも呼ばれるこの修道院は二人のドイツ人ベネディクト修道士エリプランドとピエトロによって950年から961年に創立された。立地的に孤立しているこの修道院は長い間略奪の被害を受けてきた。後の修復作業によって、部分的に建築設備の本来の価値を取り戻したものの、ラテン十字の建物の大部分は屋根を欠いた状態である。比較的簡単なコースをたどって、ほんの少し足を伸ばせば、美しいクリ林やブナの森もすぐそこだ。 Nella chiesa della Nativita di Maria Vergine a Capraia (Talla) ナティヴィタ・ディ・マリア・ヴェルジネ教会(タッラ) カプライアのこの教会内部には非常に美しい彫刻が保管されている。テーマは「聖母とイエスキリスト」で多色彩色ガラスの作品である。この手の作品では他に例を見ない傑作。 La Pieve di Sietina (Capolona Km.9) ピエーヴェ・ディ・シエティーナ(カポローナから 9 キロ) 内部は三つの後陣をもつ三身廊で 11 世紀頃のロマネスク様式の小さな教会。ゴシック期、ルネッサンス期のフレスコ壁画がある。 開館時間:見学には予約が必要 Tel 0575-429208 - 0575-451018

 

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